ただのダメ人間から生まれ変わろうの話

無印良品でお馴染みの体にフィットするソファを購入した。

 

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風の噂では、このクッション型のソファに座るとあまりにも座り心地が良いために、まったく動けなくなり、次第に怠けだすそうだ。

そんなこともあって、いつしかこの「体にフィットするソファ」は、「人をダメにするソファ」などと呼ばれているそうである。

 

人をダメにするソファ・・・ダメにする・・・ダメ・・ダメ。

 

そう、そして何を隠そう、俺は”ダメ人間”だ。

そのダメさと言ったら、「30代なのに低収入なうえ、彼女もいなければ、夢も希望もない」といった具合のダメっぷりである。

 

「さすがにこのままではいかん」

「何かダメから脱出ができる方法はないものか・・・」

 

そこで俺は思いついたのだ。

 

「もしや、すでにダメ人間である俺が、人をダメにするソファに座れば、ダメとダメが相乗効果を生み出し、いい人間に生まれ変われるのではないか?」と。

 

天・才・現・る。

 

今まで誰かこの考えに達したものはいたであろうか?

いいや、いるはずがない。

なぜならば、これはまさに常人には考えつかないであろう発想の転換にして、天才の発想だからである。

 

そんなわけで俺は、いい人間になるべく、さっそく「人をダメにするソファ」こと「体にフィットするソファ」を購入したのであった。

ソファ本体が約12000円、カバーが約3000円ほどで、計15000円もの出費になってしまったが、このソファを使うことですぐさま”高収入になるうえ、彼女ができて、夢と希望に溢れた”いい人間に生まれ変われるならば、安いものだ。

 

 

そして注文して、届くやいなや、すぐさまテレビの前に置いて、座ってみた。

うむ、確かに自分の体にフィットしてとても座り心地が良い。

その後、1時間・・・2時間・・・・するとどうだろう。

 

驚くなかれ、急に年収は4ケタへとアップし、俺に恋焦がれる女性達から求婚メールが殺到、さらには夢にも希望にも満ち溢れ、いつしか俺の外見は志尊淳へと変貌を遂げていた・・・・・ということは一切なく、深い眠りについていた。

 

 

それからというもの、今まで通り、何も変わらないような生活を過ごしている。

無論、収入が4ケタになることもなければ、俺に恋焦がれている女性からメールはこないし、夢も希望もなければ、外見はおブサイクなままだ。

唯一変わったことがあると言えば、「家にいるときはそのソファに座り動かない」ということだろうか。

 

「・・・あれ?おかしい、前よりダメだ」

 

どうやらダメ人間は人をダメにするソファを使うと、さらにダメ人間になるようである。