ただの俺のスーツ姿があの人にそっくりだの話。

今日は、久しぶりにスーツを着た。

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「いつもオシャレでジェントルメンなtakaさんは、寝間着すらもスーツだろう」
そう勘違いをしている女性の方もいることだと思うが、驚くことにスーツとはまったく無縁の生活である。

仕事は私服通勤、私服勤務のところでしか働いたことがないため、
私生活で着る場面と言えば、法事か結婚式くらいであろうか。

恐らく、スーツを着ない職種の人達はみんなこのような感じだろう。

思い返しても、着たのはここ数年で1回・・・いや、2回ほどか。
それほど俺のスーツ姿はレアなのである。
なんならば、その出現率はメタルスライムよりレアと言ってもいいくらいだ。


そんなわけもあって、久しぶりにスーツ姿の自分を見た。

すると、自身の178㎝という高身長のおかげもあってか、物凄く似合っている。

やはりスーツというものは、着る人物を選ぶものだ。
俺のように「2歳でスーツを着こなしていた」「言葉を話すよりネクタイを先に結べた」と言われるほどの生まれ持っての英国紳士くらいになると、まるでスーツが自分の皮膚のように馴染んでしまうから不思議である。
”鬼に金棒”ならぬ、まさに”takaにスーツ”だ。


その姿を鏡で見ていると、ふと、「あれ、誰かに似ているなあ」と感じた。
高身長・・・この爽やかな感じ・・・そしてこのルックス・・・
そうである、もはやおわかりの方も多いことだろうが、あの竹内涼真そっくりなのだ。

「あ、竹内涼真だわ」

生憎、彼は現在、売れっ子俳優としてドラマやCMに引っ張りだこの超人気者だ。
もはやテレビや雑誌で彼を見ない日はないだろう。

そんな涼真熱で溢れているこの世の中、そっくりであるこの俺が外を気軽に出歩こうものならば、すぐさま女性達から「りょうまきゅん!かっこいい」「サインしてください!」「ソフトバンククックドゥー!」などと声をかけられるのは間違いない。

「まいったまいった」

下手をしたら大パニックを招きかねないだろう。
俺が巻き込まれるのはいいが、怪我人でも出たら大変である。

しかし、俺はどうしても出かけなければならない用事が。

「こればかりは・・・しょうがない」

俺は意を決して、自宅を出た。

前から歩いてくる女性が俺を見ている気がする。

電車に乗ると、チラチラと女性達が俺のほうを見ているような気がする。

女性とのすれ違い様に「竹・・・」「涼・・」などという声も聞こえたような気がする。

もうこれはパニックの一歩手前・・・着火された爆破寸前のダイナマイトのような状況をヒシヒシと感じた。


「無事に今日一日が終わるだろうか」

 
そんな心配と共に俺の一日が幕を開けた。

 

 


結果としてだが、自宅を出てから帰宅するまでの間、誰一人として声をかけられることはなかった。

もちろん混乱が起きることがなかったので、非常に喜ばしいことではあるが、その反面、多少の寂しさもあったことも事実だ。
やはり俺から発せられる”オーラ”というものに萎縮してしまうということもあったのだろうが、それにしても寂しい結果だ。


「ここだけの話、竹内涼真って実は人気がないのではないでしょうか」

俺はそうボソボソと呟いたという。