ただのハイレゾって知ってる?の話

今、使っているスマホハイレゾに対応しているために、
去年このスマホに変えてからというもの、
音楽はすべてハイレゾ音源のものをダウンロードするようにしている。


ちなみにハイレゾとは、「音の中でも、すごくいい音」みたいなことである。
水道水よりも天然水、ハイビジョンテレビよりも4Kテレビ、歯ブラシよりも電動歯ブラシ、AカップよりもDカップ、レッドアイズドラゴンよりもブルーアイズホワイトドラゴン・・・
つまり、そんな感じのことだと思って頂きたい。

しかし、音がいいことを引き換えに、1曲に対する値段が高く、
通常の音源でダウンロードする料金よりも、ほぼ2倍ほど高い料金設定がされているなどのネックがあり、
イマイチ爆発的な普及には至っていないようだ。

無論、「え?明かりがない?お札を燃やして明かり代わりにすればいいじゃない」
の例のやつでお馴染みの俺は、そのようなことは気にせずに、ハイレゾ音源のものをバンバン購入している。
俺くらいの大金持ちともなると、
「普通に買えばアルバム1つで1500円で済むのになんで3200円もするんだよ、音の違いなんか全然わかんないわ」などと思ったことは一度もないのである。


思えば去年の年末辺りからだろうか。

外出するときなどにはイヤホンをつけ、ハイレゾ音源を楽しんでは、
「音の響きが違う……感じがする」「クリアに聞こえる……感じがする」と
今までとの音の違い実感し、周りの友人にも
「時代はハイレゾだから」「ハイレゾ知れないの?まじダメレゾ野郎だわ」と言っては、ハイレゾ音を聞かせ、

「なんつーか、音の透明感がやっぱり違うよね、わかる?」
「音の重なりが滑らかっていうか、やっぱ繊細だよね」

と、自信満々にハイレゾの素晴らしさを解説していた。

 

こんなことをしていたら、いつしか俺のハイレゾ好きの噂は広まって、
ハイレゾならtakaに聞け」と言われるようにまでなり、
中には「ハイレゾ兄さん」と俺を慕う人達まで出てくるまでになったほどである。


まさに充実したハイレゾライフ。


だが、そんな充実した日々のハイレゾライフに、本日、衝撃的なことが起きた。

たまたま、手に取ったデジタル系の雑誌に”ハイレゾ対応プレイヤー”特集がされており、「ほうほう」と読んでいたところ、思わぬ一文を見つけた。


ハイレゾ対応のプレイヤーであっても、ハイレゾ対応のイヤホン・ヘッドホンでなければ、本来のハイレゾ音源を聞くことはできません”


俺は目を疑った。

「え、イヤホンも対応してなきゃダメなの?」

今までやっていたことは、言うならば、
スープの素を入れずに、カップラーメンを「美味い美味い」と食べていたようなものである。

普段使っている980円の安物イヤホンがハイレゾに対応しているわけもなく、
今までハイレゾ音源ではない通常の音を「うむ、これはいい音だ」と言っては、
人に聞かせ、勧めていただけであった。
なんたる恥。

 

そして調べてみたところ、ハイレゾに対応したイヤホンは1万円近くするようである。

「イヤホンに・・・1万円・・・」

 


俺のハイレゾライフは今日を持って終焉を迎えた。