ただのFF15のポケットテッシュの話

FF15のポケットテッシュを貰いに恵比寿まで行ってきた。

 

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FFと聞くと俺のようなお金持ちは車のフェラーリを想像してしまうのだが、
世間一般のFFとは、美少年達が次々と登場し、あんなことやこんなことまでするテレビゲームのことである。
そして、女性達から大人気なのだ。


俺は特にこのFFに興味があるわけではないのだが、
FF好きの女の子のお友達から「私は休みじゃないからいけない!貰ってきて!」
というお願いを受け、心優しい俺は二つ返事で引き受けることとなった。

決して、「やだ!」と言ったら胸ぐらをつかまれ、
「行くよな?」と2,3発殴られ恫喝されたわけではないし、
決して、「バレンタインのチョコあげるから」というご褒美に釣られたわけでもない。

女性に優しい俺は自ら進んで行ってきたのである。

 


ポケットテッシュは本日、午前10時からの配布であった。

平日とはいえ、数に限りがあり、
新宿、渋谷、品川といった都心の数か所での限定配布のため、
美少年キャラに魅了されバーサーカーと化した女性達が殺到することが予想された。

事前に「これは強奪戦になるぜ・・・」と俺は冷静に考え、
配布場所でおそらく一番人気がないであろう恵比寿を選択することにした。


配布時間通りに恵比寿駅についたものの、まったくテッシュを配っている気配がなければ、バーサーカーと化した女性達の群れの存在もなかった。

「これは間違えたかしら」と思い、
ネットで色々と情報を探ってみても、それといった詳しい情報はなく、
出てくるのは公式サイトで発表されていた「恵比寿駅西口周辺での配布」のみであった。

「遅れているのかな」と西口で少し待ってみるも、テッシュ配りの気配がないまま、10分、20分と時間は過ぎていき、
それと同時に、スマホを片手に色々と情報を調べているであろうそれっぽい女性達もチラホラ見かけるようになった。


「まさか大人気すぎて、2分くらいで終わってしまったのではないか」
「混雑になりすぎて、急遽、配布を中止にしたのではないか」

時間が経つにつれ、どんどんと不安になっていった。
恐らく、そのお友達の女の子に「貰えなかった」と言おうものならば、俺は無傷では済まないだろう。

「ボコボコにされたうえに、クソをぶっかけられるかもしれない!」

そう考えると、額から少しづつ汗のようなものを感じた。
ここだけの話だが、彼女はFFためならば殺しも厭わない、とても残忍な女性である。

ちなみに、この時点で配布開始時間から30分が経過していた。

 

 

「このままでは殺されてしまうな」

その焦りがそうさせたのか、俺はその場を離れ、探してみることにした。
もしも今日、恵比寿駅周辺で涙ながらに、スマホを片手にウロウロしている天使のような美少年を見た!という
方がいたら、まさしくそれは俺である。

きっとそんな可愛らしい美少年を哀れに思ったのか、神様が味方をしてくれ
ツイッターという現代の力を使って「違う西口を出て、少し行った銀行の前で配布している!」という情報を教えてくれた。

確かによく調べてみると、西口は2か所あり俺は違うほうの西口にいたようだ。
しかも、そこから少し歩くという。
事前情報の「恵比寿駅西口周辺での配布」で、
ここに辿り着けるのは極少数だろうと思わせるほどのわかり難い場所であった。
そのせいかのか、まったく混雑になっていないようだ。


その情報をもとに、涙を流しながらその場所に行ってみるとスタッフジャンパーを着た女の子がカゴに入ったテッシュを配っているのが目に入り、
俺は思わず「あ!」と大きめの声を発してしまった。
その言葉に気づいたのか、テッシュ配りのお姉さんがニコニコしながらこちらに近寄ってきてくれた。
後に聞いた話であるが、その「あ!」という言葉は、小鳥たちの囀りとともに、ハーモニーとなり恵比寿中に響き渡り、
オフィスで仕事をしていたサラリーマン達にひとときの癒しを与えたそうである。


お姉さんは手に持っていたカゴから1つ、ポケットテッシュを取り、
渡そうとしてきたが、俺はすぐこう言った。

「いや、全種類ください!」

今回、配布されているFF15のポケットテッシュは1種類ではない、絵柄が違う全6種類なのだ。
もはや必死である。
1つでも種類が欠けようものならば、足りない分、生爪を剥がされる可能性もあるだろう。
俺が命じられたのは1つだけではない、「全種類貰ってこい」である。

そのお姉さんもとても可愛く、優しい方で「はい、いいですよ」と笑顔で
いそいそとカゴから6種類を見つけ出し、俺に渡してくれた。
どうやら生爪を剥がされずに済みそうだ。

「なんか女性に優しくされたのは久しぶりだなあ・・・」

本当にいい娘であった。

そして、俺は思った。

彼女の虜・・いや、ファンになった、一緒に風呂に入りたい

F=ファン、F=風呂・・・俺の中で新たなFFという名の夢が出来上がった。

 

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