ただの歯医者と若い看護婦さんと・・・の話。

事の始まりは先週のことである。

 

朝、いつものように歯磨きをし、うがいをしたところ血が混じっていた。
「歯ブラシで強くこすりすぎたかしら」とそのときは思っていたが、
その後、数日に渡り、奥歯付近から謎の出血という現象が続いた。


俺は何を隠そう”熱血漢”に満ち溢れた男だ。
その熱血漢たるや、”地球温暖化の元凶””北極の氷を4.7ヘクタール溶かした”
”松岡修造の後釜”などと研究者の中で噂されるほどだ。 
きっと、その俺の中に有り余る熱い血が行き場をなくし、
歯茎からの出血という形で姿を現したに違いない。

 

そんなことを思いつつ、何となく見て見ぬふりを続けていたのだが、
ついにはその歯茎の上にある奥歯まで痛くなってきたので
「ここ、これは、やややややばいのではははわわわわ」と
冷静を保ちながらも、ようやく危機感を覚えた。


そんなわけで今日、歯医者に行ってきた。


事前に電話で、ことの重大さを歯医者のスタッフに伝えていたため、
俺がいくと同時に「すぐにこちらへ!」と優先的に治療をしてもらえるものだと思っていたが、実際は、待合室で1時間以上も待たされた。
「この長時間待っている間に症状が悪化したらどうするんだ!」と激怒しそうになったのだが、歯医者の受付のお姉さんがとても美人だったので、その場は静かに待つことにした。
俺は綺麗なお姉さんと、可愛い女の子にはとても優しいのだ。


そんな中、やっと自分の番になり、医者に今までの経緯を身振り手振りで、
時にユーモラスやジョークを交えつつ熱心に説明したのだが、
とにかく見てみないとわからないから」と、
まるで冬場のフローリングのように冷たい返事をされ、
意気消沈の中、治療を開始することになった。

 

よくわからない拷問器具のような道具がたくさん置いてあったので、
大がかりな治療をも予感させたのだが、
始まってみると、歯をちょこちょこと削っただけで、わずか3分ほどで終了した。
きっと彼はとんでもないヤブ医者か、とんでもない名医なのだろう。

 

そんなヤブ名医の治療が済むと、
若い看護婦さんがトコトコとやってきて、

「ここは、歯の隙間に歯垢が溜まりやすいですからこうやって磨いてくださいね~。」
「ここは、磨き難いですけど、こうやって丁寧にやってくださいね~。」
「ちゃんと磨かないと長く通うようになっちゃいますよ~。」

と、まるで子供を扱うようにとても親切に歯の磨き方を教えてくれた。

なんでこんな子供扱いするのだろう・・・とも思ったが、
もしかしたら、俺のとても幼い外見と、
まるで天使のような”きゅぴん”とした可愛い顔をみて、
歯の磨けない5歳の男の子と間違えてしまったのかもしれない。
まあ、これはしょうがないことである。

ちゃんと、最後に「はい!わかりました!」と元気よく返事をしてきた。


とりあえず、治療は済んだものの何度か通わないと行けなくなったため、
多少の面倒くささはあるが、5歳児という立場を利用して、
今後は、その看護婦さんに色々とえっちなことをしていこうと思う。


そして歯の痛さが収まったので、どうでもいいのだが、
結局、血の原因は何だったのかなどを説明されていない恐怖。