ただの同級生との差の話

本日、都内某所でまるで昭和にタイムスリップしたような場所の一角にある、雑居ビルの一室で大学の同級会があった。

 

あまりにもボロすぎるビルだったため、

「これは騙されたわ、きっと中で壺を買わされるんだ」
「美人の女性がいて、『takaさんは英語を喋りたくないですか?』と英会話教材を買わされるんだ」

と色々なことを考えながら、中に入ると、知った顔をちらほらと見つけた。

どうやら、本当にこの場所で開催されるようで一安心だ。

そういえば、元々、大学自体が胡散臭いようなところであった。


みんなに会うのは7,8年振りだったのだが、大した外見の変化もなく、大学時代と変わらないように思えた。

だが唯一、学年随一のモテ男であったA君の頭皮が、ハゲ散らかり始めていたのがとても気になった。

学生時代は色んな女の子としょっちゅう遊んでいるような男だったので、神様から「いい加減にしなさいよ」と女の子を1人抱く度に、毛根を1つ死滅させられる呪いでもかけられたのだろう。

まったく、可哀想なやつである。

その点、A君とは違い俺はふさふさなので色々と察して頂きたい。


ご飯を食べながら、みんなと話をしているとどうやら大体のクラスメイトが家庭を持ち、

「子供のおむつ代が」

「住宅ローンが」

「子供の運動会があって」

と、大人の話題で盛り上がっていた。

外見は変化せずとも、確実に中身は成長しているようであった。

それに引き換え俺はというと、皆が、これから貯金をどうやってやり繰りしよう、
子育てをどうしようと悩んでいる中、秋元真夏の写真集を買おうかどうかで迷っているという体たらくぶりである。

つい7,8年前までは「うんち」というキーワードだけで笑い転げていた仲だったというのに、どこでこんなにも差が開いたのかまったくわからない。


思うに、俺と同級生達との差は”結婚をしているか””色々な恋愛をしてきたか”という差にあるように思える。

恋愛というものはやはり人を成長させることに、大きな役割を担っているものなのであろう。

 

今回、あまりの愕然とする差を見せつけられた俺は、同級会の帰り道とぼとぼと歩きながら、

「俺も大人にならねばいかん・・・」

そう決意を固めると共に、とりあえず秋元真夏の写真集をamazonで注文した。