ただの顔写真の話

最近、使用している婚活サイトで

顔が知りわたってしまったのか
日記をアップすると「いいね」はつくものの、
「なんだ、またこいつか」と言う感じで
まったくプロフィールに足跡がつかなくなってしまった。

足跡がつかないということは
お客さんが誰もこないお店のようなものである。

このままでは、閉店危機どころか
”月々3000円(サイト利用料)を払ってただ日記を書いているヤバい人”に
なりかねない恐れがあるため、即急に何か対策を練る必要があるだろう。

そこで俺は、別人を装うためにも
プロフィールの顔写真を新しくしようと決めた。
人にも新装開店が必要なものである。

以前、この婚活サイトの婚シェルにアドバイスを求めたところ、
「顔写真がアップで気持ち悪い、お前なんて泥水をすすっていろ」という
素敵な返答を頂いたことを思い出し、
今回はそのアドバイスを参考に、遠目から写真を撮ることにした。

人生で今まで3回しかしたことがないピースポーズや、
にやりと不気味な笑みを浮かべた写真、まるで遺影のような写真まで
様々な写真を撮った。

果たして、何枚とっただろうか。
今日だけでいえば、間違いなく篠山紀信より写真を撮っていたと思う。

結局、休日の大半を使い果たした結果、
どうにか「これなら大丈夫なんじゃないか?」と
いう奇跡の写真を写すことに成功した。

「これでまた新しい足跡がつき、新たな出会いが!」
と心を弾ませさっそく、
新たに撮り直した写真を運営に送ると数時間後に


「残念ながら写真が遠すぎるため・・・」と没にされた。


「俺の休日は一体なんだったのか」と思うと、
思わず涙がでそうであった。
もう、ここまでくるとどこかで結婚を阻む謎の力が働いているとしか思えない。


どうやら俺は写真をこのまま変えることなく、
勝負しなければならないようだ。