ただのベトナム料理の話

友人に「美味しいベトナム料理店があるので食べに行きましょう」
と誘われ、新宿・歌舞伎町にベトナム料理を食べに行ってきた。

「あ、ここだ」と
お店に着くと”OPEN”と書かれた看板が出ているのに、
扉には鍵がかかっているうえに、ガラス戸から
見える店内は真っ暗であった。

「開店時間は過ぎているのに、おかしい・・」と
友人はお店に電話をしていたが、いつまで経っても
”電話に誰もでんわ”であった。

おそらくコナン君や金田一少年であったら
この不可思議な状況を不審に思い、
扉を無理やりこじ開けて店内に入って、店主の死体でも発見するのであろうが、
我々はコナン君でもなければ金田一少年でもなかったので、
そのまま立ち去ることにした。


結局、その後、
友人が機転を利かせ違うベトナム料理店に行くことになった。

移動途中に美味しそうな中華料理屋があったので、
もうここでもいいんじゃないかと思ったが、友人は
どうしても俺をベトナム料理店に連れて行きたいようであった。
なぜそこまでベトナム料理にこだわるのか。
「もしかして俺のことをベトナム人だと思っているではないか?」
ととても不安になった。

お店では、鶏肉の丼ぶり、生春巻き、マンゴープリンを食べ、
最後にベトナムコーヒーを飲んだ。
あまりベトナム料理になじみがなかったが、
どれもすごく美味しかった。

食事を終え、その友人と別れた後に
パクチーを食べたことがなかったが、
生春巻きと食べるとものすごく美味かった”ということを
別の友人数人にラインやメールで報告したところ
パクチーってカメムシみたいな味がするって本当?」
カメムシみたいな味した?」という返事がきた。

まるで、俺がカメムシを食べたことがあるような言い方だったのだが、
そんなにカメムシを食べてそうな外見をしているのだろうか?


俺はベトナム人でもなければ、カメムシも食べたことがないという
ことをここに強く宣言しておきたい。