ただの新しいアイディアの話

ここ数日、心がやけにモヤモヤする。

なぜにモヤモヤするかというと
ショートショート小説大賞に応募するための
お話のアイディアがまったく浮かばないからだ。


さすがにこのままではイカンと思い、
何か新しいアイディアの発想源になればと
本屋でananやアニメディアといった普段絶対に手に取らないような
女性誌やアニメ誌を数冊購入した。

考えに行き詰ったときは、
新たな刺激が新たなアイディアを生むものだ。
これもすべては原稿のため。
いうなれば資料のようなものだろう。
決して、今月号のananの「エロティックでいこう!」という
特集が気になったわけではないということを強く言いたい。


さっそく購入したananを熟読し、
「エロティックでいこう!が全然エロくない!」と
後悔しつつも、ぱらぱらとページをめくっていたら、
女性に大人気の斉藤工のグラビアが載っているのを見つけた。
なるほど、たしかに妖艶さもあってクールで素敵な男である。

「はあ、俺も斉藤工になりたい」

いつしか、ショートショート小説大賞のことは忘れ、
斉藤工にどうなったらなれるのか考えることに夢中であった。
しかし、俺がこの先どう頑張ってもなれるのは
斉藤は斉藤でも斉藤司のほうであることは明確だ。

やはりクールというのがモテる要因のひとつだろうか。
斉藤工になるのは無理でも、せめて俺もクールな男性を目指そう・・・


そう決意し、リビングでくつろいでいたら
母に部屋に置いておいたその女性誌やアニメ誌を発見された。

「あんた、そういう本読んでるの?ちょっと大丈夫なの?」

「ち、ちがうよ!ちがうってば!・・・友達が、そう、友達が置いてあったんだよ!」

と必死に誤解を説くクールとはほど遠い俺であった。