ただのドラクエビルダーズの話

このところずっとPS4「ドラゴンクエストビルダーズ」をやっていた。

 

 
「takaさん、ショートショート小説大賞のための応募原稿を書いていたのでは?」
と言われると、ぐうの音しかでないが俺にはまだ、
ぱあの音とちょきの音があるぜ!とだけ言っておこう。


確かにショートショート小説大賞ももちろん大切だが、
俺には竜王に苦しめられている人々を救うという
大切な任務もあるのだ。
困っている人を見ると放っておけない・・・
俺のあまりにも優しい心がそうさせるのである。

 

このゲームを簡単に説明すると、
ビルダーズという名の通りに、ビルダーの才がある主人公が
モンスターなどを倒して素材を集め、
自分でオリジナルの街を作りつつ竜王を倒すという
最近流行のクラフト型ゲームのドラクエ版だ。

 

最初こそ俺も頑張って素材をたくさん集め、
時間をかけて凝った街を作っていたのだが、
モンスターに街を頻繁に襲撃され、破壊されるので
いつしか土壁にわらの扉、さらには明かりは松明という
どこかの先住民の集落を思わせるものしか作らなくなる体たらくぶりになった。

 本来であれば、
「お前は何をやっているんだ!やる気はあるのか!」
「ビルダーの名が聞いて呆れる!」
と散々なことを言われてもしょうがないが、そんな質素な暮らしにも関わらず、
「ここは最高の街だぜ」「あんた最高だぜ」と言ってくれる街の人達に涙がでた。
これまで彼らは竜王のもと、よっぽど酷い暮らしをしていたに違いない。

 

「おのれ、竜王・・・・一刻も早く、倒してやる!」

そう決意した俺は、このゲーム醍醐味である街作りを一切しないという
まるでショートケーキの上のイチゴしか食べないような贅沢プレイをし続けた。

途中、先を急いでいるのに、マッスルな人達に
「ビルダー?つまりボディビルダーのことだよな?」
理不尽な理由でボディービル仲間に入れられるハプニングがあったものの
わずか3日あまりでゲームをクリアするという快挙を成し得た。


こうして竜王をすぐさま倒し、世界を救ったのもつかの間、
現実では、応募原稿という到底倒せそうにないボスが待ち受けていたのであった。