ただの焼きナスの話

友人とご飯を食べようということになり、
居酒屋に行くことになった。

友人は席につくなり、急に
「食事のときにこんな話をするのはなんだけどさ・・・いいかな?」と
深刻そうな顔で話始めたので、なにか悩み事でもあるのかと思い、
”友人を大事にする男選手権埼玉代表”の俺は、
「いいよ、何でも話してみん」と友人の話を聞くことにした。
(ちなみに、友人に限らず、見ず知らずの女の子にも優しいので
takaさんに大事にされたいと言う女子はいつでも連絡をしてきて欲しい)


そして、「おお、ありがとう、実はな・・・」と話始めた内容は
以下の通りだ。


友人は、病院で看護士をしていて、
毎日、一人の痴呆のおじいちゃんの世話をしてあげているのだが、
痴呆の進行が酷く、自分ではもうほとんどのことができないようだ。

先日、いつものように病院での一通りの業務を終え、
先輩と休憩していたら、担当している痴呆のおじいちゃんから、
ナースコールが入り、

「おいしいナスが焼けたから食べにきて」

と言われたそうだ。

「いやいや、病室でナス焼いたらダメだろう」と、
急いで先輩と病室に向かうと、
ベットにおじいちゃんがポツンと座っており、
病室を見回しても、ナスを焼いた形跡などなかったらしい。

「良かった、何もないじゃん」と一安心したものの、
一応「おじいちゃん、ナスはどこにあるの?」と聞くと、
「おお、ここだよ」と、ビニール袋を差し出されたそうである。

嫌な予感がしつつも、そのビニール袋の中身をみてみたところ、
ナスではなく、大量のう○ちが入っていた・・・とのことであった。


 
俺はこの話を聞き、その友人に「痴呆って怖いね」と言っていたら
店員が「これ、お通しでーす」と持ってきたものが
「焼きナス」だったという嘘のような本当の話である。

もちろん、俺たちは
そのナスを食べることができなかったのは言うまでもない。