やばいよやばいよの話

朝、会社に行ったらみんなで「やばいよやばいよ」と騒いでいたので、
てっきり、みんなで出川哲郎のモノマネでもやっているのかな?と思ったら
いつも使っている機械がまったく動かず、
仕事が始められなくて焦っているようだった。

うちの会社はその機械を使ってお客さんや取引先とのデータのやり取りの
ようなことをしているので、動かないとなるとまったく仕事にならないのだ。

とりあえず現状を確認しようと近寄ると
機械のメイン画面には「error」とだけ表示されていた。
いつもは「↑を押してください」とか「出力します」など
といった日本語表記なのに、
こんなときだけ外人ぶりやがって!と思いつつも、
タッチパネルの画面を色々押していたら
急に、ブンッという音と共に、画面が俺の人生のように真っ暗になり、
ウンともスンとも言わなくなった。

やってしまった、とにかく一応いじろうとする俺の
意外なワイルドさゆえの失敗であった。

その後、復旧を試みるも、
機械はまるで喧嘩した後の女の子のようにだんまりのままだった。
「いいんだtaka、お前はよくやった」
「失敗を恐れないtakaさんステキです結婚して下さい」等々、
ここまでやった俺には、
みんなから優しい言葉をかけてもらえるものだと思っていたが、
現実は厳しいもので
「あーあ、takaやっちゃったよ!」
「今日の仕事どうするんですか!?怒られますよ!」と、
もはや俺を戦犯扱いしだす始末。

takaが今回の犯人なんて常識でしょ?
赤信号はとまれくらい常識のことでしょ?と言わんばかりに
みなに責められ、俺は「あー」とか「うー」しか言えなくなってしまっていた。

こうしている間にも時間は刻々と過ぎ、
ついに恐れていた、課長が出勤してくる時間となった。

しかしながら、課長も人間、俺の話を聞けば

「よし、お前はよくやったな!」ときっとわかってくれるだろう。
そう思い、俺は濡れ衣という嘘と偽りと悔し涙でできた服をまとい、
事情を説明するために課長の元に向かったのであった。


・・・そして数十分後。

課長「おい、いいわけはあるのか?」
俺「いえ、自分のミスです。」

泣いてなんかない!泣いてなんかないったら!