酷い1日の話

仕事中に突然、机の引き出しから、
「ヴ……ヴ……ア……ア……」
という、地獄からのうめき声のような音が聞こえてきたので、
「ついに俺のもとにも22世紀からネコ型ロボットが来てくれたのか」
「よし、さっそくどこでもドアと透明マントを駆使して女風呂を覗こう」と
思ったら、それが実は携帯電話の振動音であった。

それは先輩の携帯だったのだが、
なぜ、俺の机の中に。
期待させておいて酷い。

酷いといえば、今日、職場の人に誘われ、
5人で昼休みに定食屋に行った。

お昼ということもあり、店員さんに
「申し訳ございません、混雑しておりまして、
4人席とカウンターの1人席に別れてしまうのですがよろしいですか・・・?」
と言われた。

ささっと食べるだけなので、
「あ、かまわないですよ」と言うと
「ではこちらへどうぞ」と
なぜか俺をカウンターの1人席に案内した。

きっと俺をみて、
「あ、こいつ、浜辺に打ち上げられている死んだ魚みたいな顔してて
キモいから、1人席にしたほうがいいな」と
店員さんが他の4人に気をつかったに違いない。

その後、店員さんが水を持ってきてくれ、
一口飲んだのだが、少ししょっぱく感じたのは
俺の涙が入ってしまったからだろうか。

そんな酷い1日であった。