会社の車の話

会社の車を破損させてしまった。

 

先輩と研修に行くために、
車に乗り込んでナビを頼りに先輩が運転して目的地に向かっていたのだが、
途中、ものすごい細い道に入るように指示された。
「これムリスwwwww」と2人で嘆きながらも細い道に入り、
神経を磨り減りながら進んでいたところ、
神のいたずらか、対向車が来たため壁側に寄った。

すると、

ズゴゴゴゴゴッ



嫌な音がした。
何か重いものと硬いものを擦ったような、そんな音が。
最近、体の調子が悪かったので幻聴がしたのかと思ったが、
横を見ると先輩の頭が垂れ、腕から力が抜けているのがわかった。
やりやがった、こいつ・・・会社の車を・・・やりやがった。

今すぐ傷を確認したかったが、
対向車は俺達が行くのを待ってくれていたため、
「車体は・・・着いてから確認しましょう」
そう、先輩に言い聞かせた。

先輩は「そ、そうだな」と頷くと、
腕をぶるぶると振るわせながらハンドルに力を込め、
アクセルを踏んだ。


研修先へ着いて恐る恐る確認したところ
横のランプ下が激しく凹み、20センチくらいの擦り傷ができていた。
”妖怪・横のランプ下を激しく凹ませ”の仕業に違いない。
そうでなければ先輩の仕業に違いない。

もしかしたら、笑い話で終わらせてくれるかもしれないと
わずかな希望を胸に、会社に電話をかけた。
「いやーやっちゃいましたよ、はっはっは」と
明るい感じで経緯を説明したのだが、


部長「お前ら始末書だからな」


割と本気で凹んでいる。
車も凹んで俺も先輩も凹んでいる。