マッスル痛の話

みなさんご存知の通り、俺はもりもりである。

そのもりもりぶりを称え、友人達はみな俺のことを
「マッスル先輩」と呼ぶほどだ。
耳をすまそうものならば、マッスル!マッスル!マッスル!と
マッスルコールが聞こえてくるのだ。

ちなみにどのくらいのもりもりマッスルかというと、
女子と腕相撲をしようものならば腕をへし折られ、
ダンベル5kgを10回持ち上げるだけでヘロヘロになり、
20回も上げようものならば立ったまま気を失ってしまうほどである。
腹筋なんてやったら死んじゃう。
そのくらいのもりもりマッスルだ。
まさに鍛え抜かれた肉体美を所有している男、それが俺なのである。

もりもりになれば女子にモテモテになるに違いない!を
信念に日々過酷な筋肉トレーニングをしているのだが
日曜日くらいからお腹の横辺りが痛くなり、
「お腹が痛いよー」とめそめそしていた。
寝返りを打とうものならば、痛さで目が覚めるほどだ。

それから数日経とうとしているが未だに治る気配がせず、
さすがにやばそうな気配がしだしたので、
今日、早退して病院に行ってきた。

まだ女子に触られたこともないというのに、
医師のおばさんにお腹をペタペタとたくさん触られ、
最終的に出された診断が「筋を痛めている」というシンプルな結果であった。
「~病」「~痛」という病名ではなくではなく、「筋を傷めている」だ。

「一週間安静にすれば治るよ」と言われたが、
仕事は椅子に座っていることが多いうえ、
家ではベッドに横になり漫画と本を読んでいる俺に
これ以上どのように安静しろというのだろうか。